ライバーとして活動していると、事務所との関係で悩むことも少なくありません。しかし、正しい手順を踏まないとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
この記事では、ライバー事務所の辞め方と移籍方法について解説します。辞め方が分からないと悩んでいる方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください。
ライバー事務所を移籍する5つのステップ
ライバー事務所を移籍するには、以下の5ステップを正しく踏むことが大切です。
辞めたい理由を明確にする
契約書を確認する
マネージャーに相談する
事務所と合意して退所
移籍事務所と交渉する
それぞれを詳しく見ていきましょう。
辞めたい理由を明確にする
ライバー事務所を辞める決断をする前に、なぜ辞めたいのか理由を明確にしましょう。たとえば、契約内容や活動方針に不満があるなど、具体的な理由を整理しておきます。
ライバーが辞めたいと考える、一般的な理由を見ていきましょう。
ライバーとしての活動に興味や情熱を感じなくなった
やりたいことや目標が変わった
ライブ配信やプレッシャーに対するストレスが大きい
事務所が合わない
フリーで活動したい
辞めたい理由は個々のケースによって異なり、かつ複数の要素が組み合わさる場合もあります。具体的な状況や個人の価値観に基づいて判断し、自身に最適な選択することが重要です。
その際、自分が不満に思っていることを事務所側に伝えることで、状況が改善されるかもしれません。また、自分の気持ちを再確認することで移籍する事務所選びのポイントとしても役立つでしょう。
契約書を確認する
まず、現在所属している事務所との契約書に記載された契約期間を確認しましょう。契約期間は一般的に半年〜3年間などの一定期間が設けられています。契約期間が満了する前に申告しないと自動で契約更新が行われてしまうため、適切なタイミングで申告するようにしましょう。
きちんと契約書を確認し、契約期間や解約条件、違約金の有無など、辞めるための手続きや制約事項について把握しておくことが重要です。
マネージャーに相談する
一時の感情ではなく、冷静になっても辞めたい気持ちが揺るがなかったら、辞める旨をマネージャーや所属する事務所に伝えましょう。
辞めたい意向をマネージャーに伝える際には、冷静に「なぜ辞めたいのか」「どのような問題点があるのか」自分の考えや希望を冷静に伝えます。
しかし、事務所によっては辞めて欲しくないと引き留められたり、打開策を提供してくれたりするケースもあります。話し合いで自分の希望を考慮してくれると感じたら、辞めずに頑張ってみるのもいいかもしれません。
事務所と合意して退所完了
事務所との間で退所についての合意が成立したら、正式に退所手続きを行います。契約解除書や退所届など、所属している事務所の規定に従って手続きを進めましょう。
その際、退所後も、退所月における報酬が支払われるかどうかを確認しましょう。契約期間中に途中解約が許可されている場合、その月の前後の報酬が支払われない可能性があります。また、悪質な事務所では給料未払いなどの問題が起こるケースもあるので注意しましょう。
移籍事務所と交渉する
退所が成立したら、移籍を希望する事務所と面談・交渉を始めましょう。仮に、契約期間が満了する前に、移籍先の事務所と交渉してしまうとトラブルの元にもなりかねません。
契約期間満了を待つことで、前の事務所との関係をクリアにし、新しい事務所とのスタートをスムーズに行えるでしょう。
ライバー事務所を辞める際に起こりうるトラブル
ライバー事務所をやめる際に起こりうるトラブルは、以下の4つです。
アカウントが削除される
退所できない
違約金を請求される
退所後の活動が制限される
辞めることのデメリットも理解し、対処できるようにしておきましょう。
アカウントが削除される
所属している事務所がアカウントの所有権を持っている場合、退所後にアカウントが削除され、引き継げない可能性があります。所属事務所で得た公式ライバーのアカウントのまま、フリーでの活動や他の事務所への移籍を検討している方は注意しましょう。
退所できない
一部の事務所や契約内容によっては、簡単に退所させてもらえない可能性もあります。
たとえば、ライバーが退所を希望すると急に連絡が途絶えるケースもあります。ほかにも不都合な問い合わせだけに対応しないなど、不誠実な対応を取る事務所も少なくありません。
連絡が取れないなどコミュニケーションが難しい場合は、内容証明を用いて契約を破棄する意思を伝えるなどの対処法を検討する必要があるでしょう。
違約金を請求される
契約内容によっては、途中解約が契約違反とされ、事務所から違約金を請求される場合があります。
逆に、どうしても辞めたいなど切羽詰まっている状態であれば「違約金さえ払えばすぐに辞められる」といえるでしょう。契約書の内容を確認し、違約金についても理解しておきましょう。
退所後の活動制限がある
ライバー事務所との契約において、退所後のライバー活動に一定期間の制限が設けられるケースがあります。
具体的に制限が課せられるケースは、以下の3つです。
フリーとしての活動制限
別事務所への移籍制限
活動していたアプリの使用制限
なお、所属事務所や契約内容によって制限が課せられる期間は異なります。ライバー活動そのものを終了するのであれば問題はありませんが、フリーとして独立を検討している場合や新たな事務所に移籍する意向がある場合は大きな障壁となるでしょう。
ライバー事務所をスムーズに移籍するコツ
ライバー事務所をスムーズに移籍するコツは、以下の3つです。
ライバー事務所を調べる
契約内容を確認する
所属する事務所を掛け持ちしない
それぞれを詳しく解説します。
ライバー事務所を調べる
ライバー事務所の数は年々増加し、数えきれないほど存在します。有名だからと安易に選ばず、自分のスタイルに適した事務所を選ぶことが重要です。複数の事務所の特徴や条件を比較し、自分独自の色が出せるなど、活動スタイルに合った事務所を選びましょう。
仮に、自分に合った事務所が見つからない場合、フリーで活動することも視野に入れてもいいかもしれません。ただし、フリーはすべて自己責任が伴うため、よく検討することをおすすめします。
契約内容を確認する
契約書は、ライバー事務所とライバーとの間で締結されます。契約書は、双方の権利と義務を明確にし、契約関係を適切に管理するために非常に重要です。
契約書には、一般的に以下の内容が記載されています。
契約期間
更新頻度
報酬形態
ルールなど
移籍する前に契約書をすみずみまで見て、納得できる内容なのかきちんと確認しましょう。その際、契約や活動に関する疑問や不安があれば、質問することをおすすめします。
所属する事務所を掛け持ちしない
ライバー事務所の掛け持ちはトラブルの元です。多くの事務所が掛け持ちを禁止しています。仮に、片方が掛け持ちを許可しても移籍先が掛け持ちを認めていなければ、基本的には掛け持ちは認められません。
具体的には、退所手続きが完了していない状態で新たな事務所に所属すると、二重アカウントの運用となります。基本的にアカウントは1人ひとつまでです。
また、一部のアプリでは「独占契約」と「非独占契約」を提供しており、独占契約を締結するとそのアプリ以外の配信が制限されます。
トラブルを避けるために、事務所との関係をきちんと清算し、クリアにしてから新しい事務所に移籍することが重要です。
まとめ
移籍にはリスクがつきものです。所属事務所を辞めて、ほかの事務所へ移籍する際は、契約書をしっかりと理解し、正式な手続きを踏むことが大切です。
スムーズな移籍を実現させるためにも、メリット・デメリットを踏まえたうえで、信頼できるライバー事務所を見つけましょう。
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