
Vライバーとして人気を獲得できても、油断は禁物です。なぜなら、Vライバーには常に「炎上」のリスクが付きまとうからです。一度炎上してしまうと、Vライバーとしてのキャリアに大きな影響を及ぼすことでしょう。そこで本記事では、Vライバーが炎上を回避するために気をつけたい2つのポイントを詳しく解説します。
Vライバーは「中の人情報」を抑えよう
Vライバーとして活動する際にとくに注意すべきなのが「中の人(実際の人物)」に関する情報の扱いです。VライバーやVTuberの文化には、演じるキャラクターと実際の人物とを切り離して楽しむという独特のスタイルが存在します。しかし、その一線が崩れたとき、炎上という深刻な問題に発展することがあります。
顔バレ
まず、よくある炎上の火種として「中の人の顔バレ」が挙げられます。Vライバーはあくまでバーチャルのキャラクターを通じて活動しているため、実際の容姿がそのイメージと異なるのは当然です。
しかし、顔写真が流出し、それが視聴者のイメージと異なっていた場合、落胆や批判の声が上がり、炎上に発展するケースがあります。逆に、実際の容姿が「想像以上に良かった」として注目を浴びた結果、ストーカー被害などに発展するリスクもあるため、顔出しは厳重に避けるべきです。
学校・職場バレ
次に、学校や職場といったリアルな人間関係の中でのバレが引き金となるパターンです。たとえば、Vライバーが通っている学校や勤務先の同僚に活動がバレた場合、過去にトラブルがあった人物や、なんとなく快く思っていない人物から嫌がらせや情報の暴露を受け、炎上する危険があります。とくに、Vライバー本人がその活動を伏せていた場合は、意図せぬトラブルを呼び込むことにもなりかねません。プライベートな話題、とくに学校や職場に関する情報は極力表に出さないことが賢明です。
交際相手発覚
さらに「交際相手の存在」が炎上の火種になることもあります。VライバーやVTuberの多くは、ファンに夢を見せる存在として、交際や結婚といった私生活を公にしないスタンスが一般的です。そのため、結婚指輪が写り込んだ写真や、他人の手や私物が映り込んだことで「交際相手がいるのでは」と話題になり、炎上に至る例が後を絶ちません。
また、Discordなどのやりとりをスクリーンショットで公開する際にも注意が必要です。画面上には思わぬ情報(名前、メッセージ内容、交際の痕跡など)が映り込み、ファンの間で騒動になる可能性があります。
VライバーはXの投稿にも要注意
Vライバーにとって、X(旧Twitter)は活動の要とも言える重要な発信ツールです。しかしその一方で、炎上の火種となるリスクも非常に高い媒体です。実際、Vライバー業界では、ちょっとした投稿が思わぬ形で拡散され、誤解や非難を招くケースが後を絶ちません。そこで、VライバーがTwitterを安全に運用し、炎上を回避するために注意すべきポイントを整理して紹介します。
権利関係の遵守
まず第一に重要なのが「権利関係の遵守」です。Twitter上では画像や音源を使った投稿が頻繁に行われていますが、その多くが著作権を軽視したものとなっているケースがあります。とくにVライバーはイラストや楽曲などのクリエイティブ要素と関わりが深いため、他人の著作物を無断で利用してしまうとすぐに問題視されかねません。
例えば、イラストレーターの作品を無断転載したり、権利者の許可を得ずに音源を使用したりする行為は、たとえ悪意がなくても炎上の原因となります。とくに音源については、Twitter社がJASRACやNexToneと包括契約を締結していないため、登録されている音楽を使う場合は個別の許可が必須です。また、登録外の音源であっても、制作者が明確に利用を許可していない限り使用は避けるべきです。
誰かを不快にさせる投稿はNG
次に挙げられるのが「誰かを不快にさせる投稿を避ける」ことです。Twitterは不特定多数のユーザーが利用しているプラットフォームであり、Vライバー専用のクローズドな空間ではありません。そのため、自分では何気ないつもりの発言でも、誰かにとっては不適切または攻撃的に受け取られる可能性があります。
実際、一文だけの軽い投稿が、意図とは全く異なる形で受け止められ炎上する例も多く見受けられます。Vライバーとして発信する際には、公共の場であることを強く意識し、常に第三者の視点を持つことが大切です。
他のVライバーとの関係性の配慮も欠かせない
最後に「他のVライバーとの関係性にも配慮する」ことが重要です。Vライバー同士がTwitter上で交流したり、コラボ情報を共有したりするのは一般的な光景ですが、そのやり取りがファン同士の感情を刺激してしまう可能性もあります。
とくに、仲の良いやり取りが異性とのものだった場合、それを快く思わないファンが過剰に反応し、トラブルや炎上に発展することがあります。また、自分の発言が相手のVライバーにとって迷惑になることも珍しくありません。そのため、リプライや引用RTをする際には、相手やそのファンの気持ちを想像して行動する必要があります。
まとめ
Vライバーとして活動する上で避けて通れないのが「炎上リスク」です。せっかく人気を得ても、たった一つの油断がキャリアを揺るがしかねません。本記事では、Vライバーが炎上を回避するために特に注意すべき「中の人情報の管理」と「X(旧Twitter)の投稿運用」の2点に焦点を当て、具体的な炎上事例やその回避策を詳しく解説しました。顔バレや交際相手の存在、学校・職場の情報漏洩といった私生活の扱い方、また著作権を無視した投稿や無神経な発言など、日常的な注意が必要なポイントを網羅しています。Vライバーとして長く活動を続けたい方にとって、炎上対策はファンとの信頼を守るためにも欠かせない大切な心得です。